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はえぬき

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「はえぬき」とは?

 

基本情報・育成の概要

育成機関は山形県農業総合研究センター(旧・山形県立農業試験場庄内支場)
母品種・系統「庄内29号」を母、「あきたこまち」を父に人工交配した系統「山形45号」から育成。 
 
品種登録平成5年(1993年)
 
ササニシキに代わる山形県の平坦地域向けで良質・良食味かつ倒れにくく、冷害への耐性なども備えた安定した栽培が可能な品種。 
特性内容耐倒伏性(稈が折れたり倒れたりしにくい)強い。
短稈で稈の強さがあります。
風などによる倒伏被害が出にくいため、収量・品質が安定しやすい。
耐冷性極めて強い(特に出穂期~登熟期の冷害に対して) 疾病抵抗性いもち病(葉・穂)に対して一定の抵抗性あり。
真性抵抗遺伝子「Pia」「Pii」を持つ。
 出穂・成熟期出穂は8月上旬、収穫期はおおよそ9月下旬頃。
中生~晩生寄りの中で比較的育てやすい部類。
収量性安定して高く、品質・食味・収量のバランスが良い。
 
「はえぬき」は、米どころ山形県で誕生したオリジナルの品種です。
 
今では、山形県を代表する銘柄米として広く親しまれています。
 
「はえぬき」は「生え抜き」に由来します。
山形県で生まれ育ったこのお米が、大きく飛躍し続けることへの願いが込められています。
 
はえぬきは平成3年に命名され栽培面積が急速に拡大しました。
 
現在でも山形県の主力・主食品種でもあります。
 
当時、冷害にも強く病気にも強く、倒伏にも強いため多収穫を目指した生産者も多いです。
 
当初「はえぬき」の名前に対し不評を受け首都圏の外食用やコンビニ多く使用されていましたが、食味・品質もコシヒカリに引けを取らないとの評価が続き、近年、高評価が長く続き首都圏の小売店にも並ぶようになりました。
 

食味・外観など品質

 
食味評価日本穀物検定協会の「食味ランキング」で 特A を長年にわたって継続して受賞中。
 粘り・食感粘り強さはほどよく、「モチモチすぎないがしっかりとした粒・歯ごたえ」がある。
口当たりが良く、もたつかず、毎日食べても飽きにくい系統。
旨み甘みと旨みのバランスが良い。
強すぎず弱すぎず、米本来の味が感じられるという評価。
 外観・炊きあがり粒張り・光沢が良く、炊き上がりはふっくらとして見た目も良好。
冷めても風味・食感が損なわれにくい。
 

用途・消費でのメリット

 
冷めても美味しい → お弁当・おにぎり・業務用に適する。
炊飯後の経時変化が少ないとの評あり。
 
調理や料理との相性が良い → 和・洋・中どのジャンルのおかずとも合うという評価。
ブレンド特性が良い → 他の品種と混ぜてもバランスが取りやすい。
業務用焚飯での「炊き増え率」「味度値」などでも高評価。 
 

注意点・弱み

 
発芽しにくい。
 他の品種に比べ発芽が遅い。
 
たくさん追肥すると低下窒素過多になり粗たんぱく質量が増えて食味(官能評価)が落ちるため、元肥・追肥の量には注意が必要。
 
気象変動の影響冷害等の気象ストレスには強いが、かなり早く出穂するわけではないのでその年の夏・秋の気候次第では成熟期に影響を受ける可能性がある。
 
栽培においては「はえぬきは」肥料に対し非常に鈍感な品種であり、他の品種よりも肥料を多く施す必要があります。
はえぬきを数年栽培した後にコシヒカリを栽培する場合は、倒伏防止策として、最初の肥料(元肥)を0にして栽培をスタートして適度に追肥する肥料管理が必要です。